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ハンガリーてくてく日誌2

ブダペストの大学で日本語を教えたり、ハンガリーの絵本を翻訳したりしています。指の間からどんどんこぼれ落ちていってしまうような毎日を、少しでも書き留められたらいいなぁ。


by pitypang2

ク? ヒ?

先日、日本の出版社の方々がハンガリーにいらしたので
Reich Galeriaやこっちの出版社にお連れするという
楽しい機会がありました。

そのときに改めて思ったのですが、

Reichはやっぱり「レイク」ではなくて「レイヒ」だったかなぁ・・・ (´・ω・`)

これについては以前
てくてく日誌」にも書いたのですが、
私がまだペーチという田舎に住んで
毎日のように児童文学の翻訳ばかりしていた頃、
出版社さんに送るのにあたって(持ち込み、というやつでしょうか)
Reichをレイクと書くかレイヒと書くかで悩み、
数人のハンガリー人に発音してもらい、
また、全員にクだと思うか、ヒだと思うかと問い詰めた上で、レイクにしたのです。

でも今聞いたらやっぱりレイヒのような気もする。
ペーチの人はchの発音がkに近いのか??

ドイツ語をカタカナで表記するときにはハ行になっている音ですよね。
(バッハはBach。なんでヒじゃなくてハ?前の母音がiじゃなくてaだから?
でも英和辞典の発音は/bá:k, bá:x/だ。んんん??
私はドイツ語は勉強したことがないので全然わかりません。)
Reichはドイツ系の苗字ですが、友人によると「豊かな」「十分」という意味で、
更に言うなら「ライヒ」だそうです。
(でもとりあえずこれまでのハンガリー人の発音を聞く限り
「レイ」の部分は間違っていないと思います。)

レイク・カーロイの作品を初めに日本に紹介したのは私なので
これはなかなか責任重大です。
頼みの綱のウィキペディアにも載っとらん。

ハ行にも聞こえるのですが、舌の後方(カ行ではくっつけて離す部分)を
震わせながら出す音なので、kとhの間の発音と言ってもいいと思います。

ただ、本来ならカタカナ表記には規則があるようです。
ハンガリー語のöなどはエの段で書くという法則があるのですが
実際にはだいたいの人がウの段だと思うようで、
たとえば「ありがとう」の意味のKöszönömなどは
ケセネムと書かれたりクスヌムと書かれたりしていて
やや混乱しています。
ドイツの詩人ゲーテやドイツの町ケルンも、
少なくともハンガリー人が発音するものはグーテやクルンに聞こえます。

奥が深い問題です。(といって自分の無知をごまかす)

「犬のラブダとまあるい花」
「とんぼの島のいたずら子やぎ」
どうぞ読んでみてください~
Commented by uresica_kama at 2010-04-07 20:49 x
発音のカタカナ表記って悩むトコですよね。
私も名前はWikiのハンガリー語の聖名祝日を参考にしてますが、名字は難しいですね〜。
「レイク」はうちかわさん頼みです(笑)

ついでに。ユマ・サーマンが、ほんとはウマ・サーマンだというのを思い出しました。
Commented by pitypang2 at 2010-04-07 21:03
ネットとかで「レイク・カーロイ(現地の発音はレイヒ)」なんて書いてあるのがあったりすると、もうどっきんどっきんしてしまって・・・(汗)
こういうのって、表記のルールはどこかに載っているのでしょうかね。
「レイク」で何か突っ込まれたときには、こちらに回してください(笑)
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by pitypang2 | 2010-04-02 20:18 | 子どもの本のこと | Comments(2)