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ハンガリーてくてく日誌2

ブダペストの大学で日本語を教えたり、ハンガリーの絵本を翻訳したりしています。指の間からどんどんこぼれ落ちていってしまうような毎日を、少しでも書き留められたらいいなぁ。


by pitypang2

あどけないおばあちゃん

このブログでも何度か心配だと書いたことがあるので書きますが

ご高齢とご病気で床に臥していた
レイク・カーロイ氏の奥様が
7月に亡くなられたそうです。

最期の日々は本当に毎日眠ってばかりいたそうで
5月に訪ねたときもお話しすることは叶わなかったので
ご家族はもう覚悟がついていたと思います。

カーロイさんの描いた絵を私に見せて
「ほら、リスよ」「見て、うさぎよ」と喜んでいらした姿が胸に蘇ります。
あどけない、という言葉がなんとも似合う人でした。おばあちゃんなのに。
カーロイさんも、『パール街の少年達』を読むたびに
泣いてしまうという方だったそうですから、
二人とも本当に、子どもの本が
子どものためではなく自分のものとして
好きだったのだろうと思います。
また、奥様からは、先立たれてもずっと同じように
旦那様を愛しているということがいつも強く伝わってきて、
私は、大げさかもしれないけど
あまり旦那様の不在を感じなかったのでした。
お会いしたことがないのに。

今頃はきっと天国で夫婦一緒に遊んでいらっしゃることでしょう。
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by pitypang2 | 2012-08-28 20:56 | 子どもの本のこと | Comments(0)