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ハンガリーてくてく日誌2

ブダペストの大学で日本語を教えたり、ハンガリーの絵本を翻訳したりしています。指の間からどんどんこぼれ落ちていってしまうような毎日を、少しでも書き留められたらいいなぁ。


by pitypang2

Live Forever

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応募していたヨーロッパ日本語教育シンポジウムの発表について今朝、お返事がありました。
(おお、珍しくリアルタイムな更新)

「厳正な査読の結果、貴殿の口頭発表は採択されましたので、お知らせいたします。」

にょほーーーーーーー!!!!!

一人で小躍りしてしまうくらい嬉しかったです!!

なんせ今回の発表は、これから一生関わっていきたいと思っているテーマ。
そして、もしかしたらちょっと時代に逆行してないか?というところもあるので、
採択されるかどうか自体が私にはかなりドキドキものだったのです。
これが学会で受け入れられるテーマなのだということがわかっただけでもすごく嬉しい。
(もちろん先行研究がないわけじゃないんですけど)

2008年にトルコで役割語について3人で共同ポスター発表をし、
2009年にドイツでCan do記述について2人で共同ポスター発表をし、
2010年にルーマニアで自分の日本語教育観について(笑)1人でポスター発表をし、
2011年は申し込まず(MA取得で必死だったんだと思います)、
2012年も申し込まず(日本に一時帰国)、
2013年にスペインで宗教学者弓山教授との合同授業について1人で口頭発表をし、
2014年はまた申し込まず(日本に一時帰国)、
2015年はフランスで1人で口頭発表です。
(あっ、こんな風にいろんな国名書くと「英語で発表?」って思われがちですが
日本語教師会の発表なので日本語です ^^)

振り返れば結構がんばってるじゃん、おれ!!

嬉しかったので、
先述の結婚式で一度かかって「あーこの曲好きだっけ」と思い出してから
空前のマイブームを引き起こしている
OasisのLive Foreverを6,7回ぐらいリピートして聞きながら
いろいろ思って泣いてしまいました。

昨日、日本語の成績で1をとっちゃった学生の1人から、
私が成績を上げるための課題として出していた
「大学生活で学んだことについて」の5枚のレポート(日本語)が送られてきました。
その学生は、学生自治体にも入っていたのでいろいろがんばっていたんですけど、
宿題の作文は結局1回も提出しなかったので、落とさざるを得なかったのです。
学期中、日本語での発表もありましたが、本人は自信がないので終始原稿とにらめっこ。
つい「アイコンタクトがないと・・・」などのダメ出しをしてしまったのですよね。

毎週の作文が提出されていなかった分、
私はその人の日本語能力をわかっていませんでした。
でも、その5枚のレポートは本当に本当にすばらしかったのです。
「いつの間にこんなに上手に・・・!?」という感動と
内容に対する感動で、
つい涙が出ました。

名誉宴会部長との初めての出会い。
醜いシャツと笠を着用して煙草を吸っていました。しかし、優しい男でした。)
そうそう、わかるわかる(笑)
先輩達が助けてくれたこと、自分達も後輩達を手伝ったこと。
日本語を勉強したことが全然なかったので、
一年生の時の日本語の勉強がつらくて、
自分をばかだと感じたこと。
周りの友達たちのおかげで最後まで続けられたこと。
1年生の後期で落第したこと。
落ちた試験を一年後にもう一回しなければなりませんでしたが、私にとってそれは有益なことでした。なぜなら一年間本気で漢字と語彙を暗記し、文法を練習したからです。おかげで二回目は進級できました。。)
名誉宴会部長に誘われて学生自治体に入ったこと。
活動しながら、新入生が大学生活に順応できるようにしてやりたいと思いました。学生が先生と試験と成績などの問題を抱えているならば、我々に連絡することができます。 私はこの仕事をやってとても勉強になりました。たとえば、イベントを組織し、お金を取り扱っている、人々とのコミュニケーション。仕事を探すときでも、これらの技術が後で役に立つと思います。時々、これらのような経験はときどき教育で勉強のことより重要です。)
私も本当にそう思います。
心の中では「勉強より大事なことがある」と思って、すごく応援していました。
(でもね、教師としては、宿題を1回も出していないのに
通すわけには行かないんですよね -_-)
学内のパブのこと。
ビールのために誰かと座って、話し始めて、すでに深夜であると理解します。他の専門がある学生と話すはいつも面白いでした。しばしば日本語についてを聞きました。)
わかるなぁ、夢中で話して気づいたら深夜、っていう驚き。
私は自分の大学生時代を除くと、
勤務先の大学以外の飲み会でそこまでの思いをすることがめったにありません。
もちろん楽しい飲み会・集まりはたくさんあるけど、やっぱなんかちょっと違う。
こういうのは「大学」独特のものなのかな、と思います。
それから、先述の、私の授業での発表のこと。
私にとって日本語で発表をすることは恐怖でした。作文書くことはいやではありませんが、それを人前で発表するのは大変です。もちろんこの重要さは分かりますが、やはり苦手意識は残ります。自分なりにがんばって発表したつもりです。ただ、この授業は卒業論文のために本当に役にたちました。)
~を覚えていますか。」と呼びかける言葉。
はい、覚えています。全部覚えています。
そして、最後の言葉。
この4年間を振り返ったら、この大学に来ることが良い決定であったように感じます。多くのものを学んで、多くの面白い人々に会って、多くの友人を作りました。たぶんよい思い出になりました。終わってみると短い大学生活でしたが多くの人と出会い、様々なことを学びました。私は全ての先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。近い将来、習った日本語を活用できたらいいと思っています。)


・・・と、いう作文のことも思い出しながら、今朝、号泣してしまったわけです。
すっきり ..+'( ̄ω ̄)..+*

やっぱり勉強はしんどい。楽しいことばかりではない。時にはくじけそうになる。
そんな思いと戦いながらも、本気でがんばっている学生達が大好きで、
もっと楽しく、もっとやる気が出て、
もっともっとレベルを上げる方法はないのかな、
といつも思っています。
そういう自分の気持ちが生かせるテーマがやっと見つかったような気がするので
夏の発表、絶対がんばりたいです!(熱っ!)
時代や権威に流されず、
目の前の学習者から学び、進むべき方向をつかんでいく教師でありたいです。

Maybe I don't really wanna know
How your garden grows cos I just wanna fly
Lately did you ever feel the pain
In the morning rain as it soaks you to the bone

(写真は今朝咲いたハイビスカスです。ゴージャス!(ღ˘⌣˘ღ) )
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by pitypang2 | 2015-05-26 19:26 | 日本語教師のこと | Comments(0)