ティティ
2016年 11月 06日
初日の土曜日は、エゲルに行きました。
夫の母方のおばあちゃん(ティティと呼ばれています)が住んでいて、
もうお年でだいぶ体調が悪いと聞いていたので、
ずっと会いに行きたかったのです。
きれいな秋晴れの日でした。
目抜き通りもすっかり秋模様。
ティティの家に着いて、横になっているティティのとなりで
義理の母と3人でご飯を食べました。
ティティはもう93歳。
老衰で、もはや生よりも死とお友達になってしまっているのが
はっきりと見てとれました。
オムツを替えるから散歩しておいで、という義母のお言葉に甘えて
散歩してきました。
ふらっと入ったワッフル屋さんには、「こぶたのレーズン」の写真がずらり。
カードで払えなかったので、ATMでお金をおろして戻ってくることに。
新しくなったドボー広場。
ワッフル、どーん。
帰ってしばらくすると、ホームヘルパーさんが来ました。
3人、交代で来てくれているそうですが、
その日にいらしていたヘルパーさんは
技術的にも精神的にも本当にプロで、
「安心して死なせてあげればいいのだ」というお話も、
手際よくティティのしてほしいことをしてあげる様も、
ああ、この人は、こういうお年寄りを何人も何人も看てきたのだな、
という感じがしました。
昨日、つまりちょうど1週間後の土曜日の朝、
ティティが亡くなったと連絡がありました。
最後に会えてよかった。
会った時、「しんどい、死にたい」と言っていたので、
もし安らかに旅立つことができたのなら本当によかったと思います。
金曜日にヘルパーさんに対して
「電気を消してちょうだい。もう帰っていいよ。」と言ったのが
最後の言葉だったそうです。
土曜日の朝にヘルパーさんがお家に行った時には
もう亡くなっていたのだそうです。
ティティ、今までどうもありがとう。
離れて住んでいて、
そんなにたくさん会えたわけじゃないのが今でも残念だけど…
いつも私が猫好きだということを覚えていてくれて
おばあちゃん、93歳なら大往生だろう、ハンガリーなら。いい出会いと別れだな、とか思った。