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ハンガリーてくてく日誌2

ブダペストの大学で日本語を教えたり、ハンガリーの絵本を翻訳したりしています。指の間からどんどんこぼれ落ちていってしまうような毎日を、少しでも書き留められたらいいなぁ。


by pitypang2

デブレツェン④

またまた間が空いてしまいました。
(そんなに勉強が進んでいるとも言い難いんだけど、
ブログを書こうと思うと
「いやもっと勉強しなきゃ」と罪悪感が顔を出したりするのです 汗)

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デブレツェン最終日は、街なかを観光しました。
19年前にも絶対観光したし、むしろ生活していたんだけど…
覚えていないものですね。

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市場で、夫のリクエストだった
デブレツェン・ソーセージ(Debreceni kolbász)を買いました。

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事件はその後、起こりました。
駅前でギロス(ギリシャ風サンドイッチ)を買って駅に行き、
ブダペスト行きの切符を買って、
まだ時間があったので、トラムの停留所のベンチに座って食べたのです。
その時、私は、ブダペストの駅まで迎えに来てくれるという夫に
「切符を買った」というメッセージを送りたかったのですが、
携帯がなぜか急に電源が切れて作動しなくなってしまい、
持っていられないほど熱くなっていました。
具だくさんで非常に食べにくいギロスと
どうがんばってもつかない携帯、
この二つの敵と夢中で格闘している間に
人2,3人分ぐらいの間を空けて
若い男の子が隣に座りました。
その男の子は、私がそちらをちらりと見た時には、
首をしっかり向こう側に向けて、
全然こちらを見ませんでした。
そして、ある瞬間、お母さんと一緒に大急ぎで
止まっていたトラムに乗り込んだんです。

後から考えればいくらでも
「あの瞬間に気づけたはず」とか
「こうしていればよかった」「ああするべきだった」というのが
浮かんでくるんですけど。

バッグの中から、お財布が抜き取られていたんですね…

かなり幸運だったのは、
電車のチケットがお財布の中ではなかったこと。
おかげで、お金はなかったけど、ちゃんと帰れました。
そうでなければ、どうなっていたんだろう。

帰りの電車では、
相変わらず切れたままの携帯のスイッチを何度も何度も押しながら
ただただ呆然とするばかりでした。
「やっぱ一人旅なんかするもんじゃないな」と
何度も思いかけたけど、
今もそれはできれば思いたくないことです。
めげずに旅には出たい 笑
そして、私はこういう時には自分を慰めるために
無理やりいい方に考えてしまうのですが、
当時の私も(そして今の私も)そうで、
先進国の人間であり、
被差別人種でも被差別階級でもなく(少なくともここハンガリーで私はそう)
裕福とは言わないまでも毎日特に不自由なく暮らしている我々は
普段、生活しているだけで、見えないところで限りなく搾取しているものなので、
盗みを働いてしまったジプシーの親子を
責める気にはあまりなれなかったりしたのでした。

…言い訳ですね(-_-;)
本当に、何度やられているのやら。
気をつけましょう。


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by pitypang2 | 2017-08-06 01:46 | ハンガリーのこと | Comments(0)