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ハンガリーてくてく日誌2

ブダペストの大学で日本語を教えたり、ハンガリーの絵本を翻訳したりしています。指の間からどんどんこぼれ落ちていってしまうような毎日を、少しでも書き留められたらいいなぁ。


by pitypang2

お別れ会と反省点

お別れ会と反省点_a0130093_04285175.jpg
いろいろと大変お世話になった方の帰任が決まったので
お別れ会を企画しました。
私は別にどこのグループの何係りでもないんですけど、
その方はこちらでとてもアクティブにいろいろがんばっていらしたので
各方面にお知り合いが多く、
単純に「みんなで囲みたい」と思ったからです。
もちろん皆様それぞれ個別にお別れをされるかとも思ったのですが
その方も帰任前で引継ぎその他お忙しいでしょうし
限られた時間の中でうまく予定が合わないことも多いんじゃないかなと
勝手に心配したわけです(ほんとおせっかい)。

40人ぐらいの人から出席希望の返事がありました。
実際は、当日どうしても来られなくなった方とか、
勘違いとか、いろいろあって30人ぐらいになりました。

当日は、私はとても楽しく、よかったなという気持ちで帰りました。
後で多くの方から「楽しかった」「いい送別会でした」という
メールやメッセージもいただきました。

でも、実は強い不満を持っていらした方もいらっしゃいました。
翌日、SNSで、
実名は書いてないけど、見る人が見たらわかる形で、
色々な不満が書かれていました。



・発起人の私がしっかり仕切らなかったためグダグダで、
乾杯の挨拶や、「パーティーを始めます」という言葉がなかったこと。
(でも、開始の6時の時点で来ていたのはまだ5人だけで、
不満を表明していたその方も、まだ6時には来ていなかったのです。
私たちは開始の時間を少し過ぎたころには一応乾杯をしたのです。
主役ふくめ、5、6人で。笑
それからはひっきりなしに来る人・帰る人がいて、
全員が揃った時間は一瞬もありませんでした。)

・まとまりがなく、誰が誰だかわからなかったこと。
(みなさまへのお誘いのメールでもお伝えしておいたのですが、
色々なところから色々な人を呼んだので、
それはおそらくその通りだっただろうと思います。
でも多くの方は自分から他の人に声をかけて自己紹介したりして
楽しんでいるように見えました。)

・主役のご家族がその人のところへ挨拶に来ず、
目も合わなかったということ。
(「お前の旦那のために来てやったのに…」と書かれていて
思わず「一度も話したことがない人について『お前』はどうかと思います」と
反論してしまいました。
お客さんが大勢いたし、
ご本人たちも小さいお子さんを2人も連れていらしたし、
主役の方とそのご家族の方には大変だったと思います。
私なら、そんな時は自分から挨拶に行きたいです。)

・ママさんたちが小さな子どもにかかりっきりで
会場となっている部屋にあまりいなかったこと。
(キッズルームは会場の部屋の隣りだったし、
お子さんたちはさらに屋外にも出ていきたがったためです。
でも、それって仕方がないのでは…)



私としては、ただ単に、本当にいろいろな人たちと
主役とそのご家族と一緒に
飲んだり話したりする機会があったらいいなと思ったのです。
なので、
「小さい子がいるから遅くまで残れないけど、いいのかな」
「仕事があるから遅い時間にしか来られないけど、いいのかな」
という方々に「全然問題ないです!」と言ってきました。
(主役の方にも「みなさん、適宜来られるときに来ていただければ」と
言われていました。)
お子さんがいても楽しめるように、お子さんのいる方お勧めの
キッズスペースのあるレストランにしました。

その方には、SNS上で上記のようなことについて返信したところ、
平謝りと言わせてもらっていいくらい謝っていただき、
誤解も解け、投稿も消していらしたので、
今さら私がここにこんなことを書くのは、
すごく悪趣味なことかもしれません。
でも、
「せっかく企画したパーティーで、
知らない間に誰かにとても不快な思いをさせていた」
というのは1日たっても全然忘れられず、
また、忘れてはいけないことだとも思っています。
事前にもっと丁寧に趣旨を説明しておくとか(「グダグダですよ」と 笑)、
きっといろいろ方法はあったはず。

ただ、どうしても浮かんできてしまう
「もう二度と、よく知らない人を呼んでイベントなんかやりたくない」
という気持ちには
できれば飲み込まれたくなく、必死に踏ん張っています。
(踏ん張る理由を書こうとしたけれども、うまく書けません。
本当は、イベント企画なんて自分の能力をはるかに超えていて、
「できないなら、やらなければいいのに」というのが正解なのかもしれません。
時間もかかるし、何の得にもならないし。
なぜ私はそれでもどうしてもやりたいのでしょう。
どうして昔からこんなにも
知らない人同士がつながったりする企画が好きなのでしょう。
一夜明けて思うんだけど、やっぱりそういう時に
大げさに言うと「生きてる」って感じがするんだろうなぁ。
それに、こういう機会に「会えてよかった」と思う相手の方が
やっぱり圧倒的に多いし。)

経験上、たぶんこの
「来たいときに来て、
話したいときに話したい人と話し、
帰りたいときに帰る」
というのは
ハンガリー風のスタイルなのだろうと思います。
乾杯だとか、あいさつ回りだとか、
マニュアルで動かなくていい分、
みんな正直になれる気がして、
そしてそれぞれ無理なく参加できる気がして、
私は大好きです。
それに慣れきってしまっています。

不満を表明していらした方はほかの国で長く暮らしていたそうで、
そこではこんな会では一人ずつ大きな声で乾杯を呼びかけ
送られる人に対してスピーチするのだとのことでした。
日本にちょっと似ているのかな。
習慣として面白いと思ったけど、
ここではどうでしょう、私がやり始めてもその方がやり始めても
結構いやがられたり白い目で見られたりしたような気も。
(もちろん、実際にやってないのでわかりませんが。)
私が主役の方に「スピーチとかされますか?」ってこっそり聞いた時も
「いいです、いいです」っておっしゃっていたのは
みんなわいわい楽しんでいた空気をお読みになってのことかと思います。
それに、日本っぽく(?)寄せ書き用のノートを回したので、
それぞれスピーチしなくても、お別れのメッセージは書けたはずです。

いずれにしても、「自分の常識を相手に押し付けない」というのが
あらゆる異文化コミュニケーションの基本だと思います。
(日本の居酒屋でハンガリー人たちと10人ぐらいで飲み会をやったときに、
みんなで色々注文して食べて、割り勘にしようとしたら
「私はこれとこれしか食べてないし、これしか飲んでない!」とかって
大騒ぎになってしまった経験を思い出します。)
今後、もっとそのことに留意し、
人に気を使いたいと思いました。
そしてめげずにまた何か楽しいことができたらいいな…
(もうやめとけって思う人もいるのかもしれないけど 泣)

なんにせよ、
主役の方には本当にお世話になりました。
一緒にくだらない話をするのも楽しかったし、
私よりずっとお若い方だけど
いろいろと勉強もさせていただきました。
外国に暮らしていると、お別れが多くて、
それがなんとも、つらいものです。




Commented by ゆみてん at 2017-09-01 21:52 x
書いていいのか判りませんが、その方はきっと飲み会の幹事とかされない方なんだと思います。
小生、立場上、また性格上、飲み会の幹事をすることがとても多いです。特に出たり入ったりの多い飲み会は、お金のことや、お店への気遣い(お店にとって上客じゃない)、進め方が難しいところです。そんな役回りを繰り返していると、実は他人が幹事をする時の差配が凄く気になります。
しかし1回でも、幹事的なことをやれば、それがどんなに(って規模にもよりますが)大変か判るはずで、やっていただいただけでもありがたいものです。特に普段、幹事役が回ってくる年回り、役柄なら、なおさらでしょう。
ですから、そんな方には一言、「次はお手並み拝見ですね」でいいでしょう。取り合う必要なないですよ。
Commented by pitypang2 at 2017-09-05 03:00
ゆみてん先生、ありがとうございます!!先生が飲み会の幹事を任せられるのはすごくわかる気がします(笑)。これにめげずに、今後も失敗を繰り返しながらも、そのうち先生並みの幹事が務められるようになりたいです(>_<)

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by pitypang2 | 2017-08-07 06:09 | ひとりごと | Comments(2)