季節の変わり目で、
2010年 10月 18日
もう人生○○年生きていたら、そんなことではびっくりしません。
(いやいや、そうじゃなくて、毎年毎年風邪を引かないように学習しなきゃいけないでしょ)
昨日は知り合いのおじさまたちがブダペスト最後の夜だったので
宿泊先のアパートメントホテルにお邪魔して、お酒とおつまみで少しだけおしゃべり。
トカイから帰っていらしたところだったので、本物の貴腐葡萄を房ごと出してくれました。
本当にかびてるけど、えいやっと食べてみました。
干しぶどうみたいで、甘くておいしかったです。
いただきものの自家製パーリンカに漬け込みました。
パーリンカ・アスー(?)が出来るはず。贅沢!
途中からくんくんのお姉さんもサプライズで登場。
(彼女は3年前、お客さんの1人に茄子の揚げだしの作り方を教わったのだそうで。)
お姉さんは料理やお菓子作りはプロ級の腕前で、
昨日も「ラベンダーとアーモンドのクッキー」や
「胡椒とオレンジのクッキー(アフリカのレシピ)」、
「プルーンとオレンジのチョコレート」などなど
なんだか全然聞いたこともないような小じゃれたものをたくさん作ってきていました。
とってもおいしかったです。
最近の私は本当にコンプレックスでいっぱいで
すぐ機嫌が悪くなってしまう。
これは、修士課程に通い始めたせいもあるし、
身近にいる人がとても知識が豊富なせいもあると思う。
知識が豊富な人と一緒にいるのはおもしろい。「ふぅ~ん」というだけですむうちは。
でも、やっぱり同業者だし、自分も知らなければいけない知識だったりするので、
相手が知っていることを自分が知らないということがわかるたびに
どうしても体がきゅっと縮こまってしまう。
「えー知らないの」という言い方をされるわけでは決してないし、
私のことは本当に尊重してくれているんだけど。
ハードルはあった方が成長する。
実際、今のこの状況がなかったら、
私のハンガリー語の知識も、日本語教育に関する知識も、言語に関する知識も、
ストップしたままだっただろうな、と思う。
でも、今は早く抜け出したい気持ちでいっぱい。
こういうことを始める前、私は知識には今よりずっと欠けていたけど、
もっと伸び伸びと、学生達と一対一で向き合っていたような気がする。
今はなぜか、いろんなことがすごく気にかかる。
特に、「自分がいい先生だと思われているかどうか」という、
昔は全然気にならなかったことがひどく気にかかる。
ほめられないと気がすまない。
他の誰かに、自分や自分の教えた学生が負けていると思うと、気になって仕方がない。
かっこわるいなー
「人は機嫌がいいだけで、まわりに優しい」というのが、
一時期の私の持論でした。(変な日本語だけど)
私は今、機嫌が悪いときが多いので、まわりに優しくない。
ニコニコしていて楽しい気分の人は、
何もしてあげられなくてもそれだけで、一緒にいる人を救います。
仮面をつけるのはよくないけど、
意識的に自分を笑ったりリラックスしたりさせることはできると思うし、
それは周りの人のためにも義務だなぁ、と思います。