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ハンガリーてくてく日誌2

ブダペストの大学で日本語を教えたり、ハンガリーの絵本を翻訳したりしています。指の間からどんどんこぼれ落ちていってしまうような毎日を、少しでも書き留められたらいいなぁ。


by pitypang2

修論を

やっと、書き始めました…
しかもこの夏にどうにか書き終えてしまいたいと思っています。
新学期が始まっちゃったら、また手が回らなくなっちゃうもんね。

結局、「それぞれの時代や社会で児童文学はどんな立場を得てきたのか、
一体なんだと思われてきたのか」ということを、特に近現代に関して
ハンガリーと日本を比較しながら書きたいなぁと思っています。

これは結構おもしろいテーマです。(自分で言うかな)
児童文学というのは、大変不安定なものです。
その言葉の定義からして、いつも論議があり、流動的です。
「子どものために」書くということに関しても、
賛否両論、いろんな考え方があります。
購入者と読者が違うので、立場はなおさら不安定になります。
時代の影響も真っ向から受けます。

昨日、今Vörösmarty térで行われている書籍見本市に行きましたが、
相変わらずハンガリーの絵本・児童文学は
好き!!!なものと嫌い!!!なものがはっきり別れます。
その背景も気になっています。

今は、日本に関しては「はじめて学ぶ日本児童文学史」(鳥越信 編著)、
ハンガリーに関しては「Gyermekirodalom」(コマーロミ・ガブリエラ 編著)を
読んでいます。
どっちもたぶん基礎中の基礎でしょうねぇ。情けない。
でもすごくおもしろい。
「よっしゃ、書ける!」と確信しています。
(ちなみに楽観は常に私の人生の知恵でもあり、失敗の元でもあります。)

それで夏休み(もう1,2週間ほど前に始まったのですよ、うふふ)は
もうお勉強に費やすということで燃えています。
1週間「翻訳家の家」で寝泊りしてみっちり翻訳をすることにもなりました。
これはバラトンの近くにあって、
翻訳をする人なら奨学金を得て借りることができる施設です。
また、ハンガリーの本をほかの国の言葉に訳す翻訳家たちが参加する
9日間泊りがけの研修にも参加できることになりました。
これはいろんな有名な作家とかが講演をするもので、
修士課程の翻訳の授業の先生に勧められました。
かなり背伸びをしています。
「もう少し身の丈にあった生き方をできないものか」というのが
ここ数年の自分自身への問いかけとして定着してきています。
まぁ、贅沢な話です。私は運で生きています。神様、ありがとう。

はぁ… 本当に、北野天満宮にでもお参りに行きたい気分です…
夏休み終わったら、頭よくなるかなぁ。んーー。
Commented by renecske at 2011-06-05 16:40
翻訳家の家、とても魅力的ですね!私のお友達もそこに参加すると言っていたような気がします☆
Commented by pitypang2 at 2011-06-05 21:28
そうですか!これは、いわゆる「カンヅメ」状態で翻訳したい人なら自由に予約ができる宿泊施設みたいですね。お友達も翻訳をされる方でしょうか、いつか機会があったらご紹介ください^^
Commented by renecske at 2011-06-10 18:54
そうなんですか!翻訳漬けの日々になるんですね。翻訳家どうしの交流もありそうで楽しそうですね。
友達は留学していたときのルームメイトで、翻訳家コースに通っていました。今も翻訳家を目指してがんばっています。
ぜひぜひ!こうして繋がっていくのは素敵ですね~
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by pitypang2 | 2011-06-05 02:50 | ひとりごと | Comments(3)