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ハンガリーてくてく日誌2

ブダペストの大学で日本語を教えたり、ハンガリーの絵本を翻訳したりしています。指の間からどんどんこぼれ落ちていってしまうような毎日を、少しでも書き留められたらいいなぁ。


by pitypang2

修士論文

一時期、ブログで修士課程の話を頻繁にしていた時期がありました。
もしかしたら「あれはどうなったんだ」と思ってくださっていた方も
いらっしゃるかもしれません。
えーと、いなくても、書くんですけど。

最短2年間で終わるはずの修士課程。
2年で終わらせたかったけど、少し授業を残してしまって
3年目になんとか全授業の単位取得が修了しました。
並行して修士論文を書き続け、
3年目の春学期には提出するつもりでいたのですが、
99%完成していたのを、担当教官に最後の最後で
すげなく「来学期にすれば」と言われ、提出を断念。
4年目の秋学期は、卒業試験の申し込みを忘れていた(!)という
とぼけた理由で卒業できませんでした。

今学期、ようやく修士論文を提出しました。

何しろ上記のような理由で時間があったということもあり、
本文の文字数は上限ギリギリ(枚数にして130ページくらい)、
参考文献もそのリストだけで17ページという
ちょっと人にびっくりされるようなボリュームの修士論文になりました。
文字数の下限を見て「こんなに書けないよー(泣)」と思っていた4年前が懐かしい。
最後はどうやって削るかで必死でした。

ハンガリーでは修士論文を提出したあと、
opponensと呼ばれる担当教官以外の先生から
論文の評価(bírálat)をもらうようになっています。
この評価をもらったのは1ヶ月くらい前(5月22日)のことで、
ばっちり5段階評価の5をいただきました。
今日の口頭試問も、ばっちり5段階評価の5をいただきました。

特に誰にというのでもなく「どうだ見たか!」と言いたい気分。
あえて言うなら自分にでしょうか。

そんなわけで、修士課程、無事修了です!
よかった、よかったー。
興味のあるテーマについて調べ、まとめる作業は
振り返ってみるととても楽しかったです。
(当時はそうでもなかったな・笑)

前にも書きましたが、予定ではこのまま博士課程です。
全然そんな人生になるとは思っていなかったんですけど。
児童文学についてまとめたのと同じ視点で
日本語教育について考察します。
たぶんそんな人あんまりいないので、不安と自信が入り混じっていますが、
楽しんでやってみよう。

修士論文_a0130093_22334460.jpg

これはbírálatをもらった時にくんくんと軽くお祝いに行った
セントラル・カフェでの写真。

偉そうに5をとったなんて言っていますが、
くんくんの助け(ハンガリー語のチェックやアドバイス)がなかったら
絶対絶対絶対終わらせられませんでした。感謝!
Commented by どれみふぁ屋 at 2013-06-20 02:26 x
おめでとう!これからもがんばれよ、って「絵本ハカセ」になるつもりなのか?
Commented by pitypang2 at 2013-06-21 01:57
いいえ、迷ったけど結局、児童文学から日本語教育にシフトして、でも修士論文と同じ観点で論文が書けたら、と思っています。調査にご協力をいただくこともあるかも知れないので、この先はひ・み・つです。ほほほ。よろしくお願いします。(その前に博士課程に入れるかどうかが疑問です・・・)
Commented by 道草。 at 2013-06-21 21:27 x
おめでとうございます!
今日の喫茶道草は、ママ(このキャラでいこう)、貸切にしますわ。
しかし、すごい!日本語でも大変なことなのに
ハンガリー語で書くなんてすごい!
努力の結果ですね。
私も日々ヒーヒー言ってないで前向きに頑張ります。
おめでとうございます!祝杯ですね。
Commented by pitypang2 at 2013-06-22 21:27
ありがとうございます!
貸切も嬉しいです!
なんだかんだで倍の時間がかかってしまいましたけど、
とりあえず終わって一安心です(´∀`)
Commented by ゆみてん at 2013-06-22 21:33 x
おめでとう~
この勢いで博論もスイスイですね!
Commented by pitypang2 at 2013-06-22 22:43
ありがとうございます!
修論も決してスイスイではありませんでしたが
ましてや博論となると、どうなんでしょうね・・・
博論という言葉自体があまりに自分に似つかわしくなくて
いつも「博論(笑)」という気持ちになります。
スイスイ泳ぎに行きたいです。ブダペストは暑いです!
Commented by ゆみてん at 2013-06-23 08:49 x
今は違いますが、論文博士から課程博士の移行期の僕らの頃(前世紀末!)は締切も枚数も提出方法もはっきり決まっていなくて、僕のばあい「そのうち」と思いつつ、最終章を書いて全体をまとめるのに5年以上が経ってしまいました。ELTEの応募・審査体制は知りませんが、最短で提出できるように、、、それでも数年延びてしまうかもです。頑張ってください!
Commented by pitypang2 at 2013-06-23 20:57
(`д´ )ゞラジャ です!
大学時代から、なかなか博士論文が終わらせられない方々を周りで見てきました。本当にずっと学術的な道を歩んできて、しっかりとした志のある方々でさえ何年もかかるのに、私なんかちゃらんぽらんな上にスタートも遅いし、どうなるかしら、という感じです。人一倍がんばっても足りないだろうな、と思います、が・・・少なくとも修士課程のときのようにおっちょこちょいをやらないよう、気をつけます。
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by pitypang2 | 2013-06-19 22:43 | ひとりごと | Comments(8)