トロツコー旅行記2
2014年 01月 14日
「毎年恒例・伝統的年越しパーティー
一品持ち寄り
12月31日 トロツコー公民館」
14人という大所帯で訪れていたよそ者の私たちもご招待を受けたことが
宿泊所のおじさんから知らされました。
なんとあたたかい村人達。
実はこの14人の大半はモダンダンスなどを踊る人たちで
ワークショップをして年明けを迎えたいということだったのですが、
私はみなさんにお断りして
村の年越しパーティーの方に参加することにしました。
村人達と接触できる大チャンスを逃すわけには行かなかったのです。
一人でも構わないと思っていましたが、
夫も一緒に来てくれることになりました。
手作りのパーリンカに、様々な家庭から持ち寄られた素朴なルーマニア料理、
そして生まれて初めて出会うアジア人に驚きつつも
温かく迎えてくれるおじいちゃん・おばあちゃんたち・・・
そんな光景を思い浮かべ
胸を躍らせて公民館に向かうと
テクノか何かの音楽が聞こえてきました。
公民館に近づくにつれて、音が次第に大きくなっていきます。
まさかそれが
毎年恒例伝統的年越しパーティー一品持ち寄り@トロツコー公民館のはずがない、
と思っていたのですが・・・
トロツコー公民館では
窓ガラスが「ビリビリッ!ビリビリッ!」とリズムに合わせて激しく震え
本当に今にも割れるんじゃないかと思われるほど
ディスコ音楽があふれ出ていました。
周りではアメリカ映画のハイティーンのように
パーティー服で着飾った男女がはしゃいでいます。
ジーンズにスニーカー、登山帰りで汚れた私達は、
公民館のドアが開くたび、じっと中を覗き込みました。
ドライアイスのような薄煙の中、踊りまくる若者達のシルエット。
緑や赤の光の残像。
爆音。
出入りするナウなヤング達は、
私たちに対し、見て見ぬふりをしておりました。
お知らせの貼り紙とのギャップ、
そしてこの村とのギャップに圧倒されつつ
すごすごと帰路につきました。
牛は、馬は、にわとりは、驚かないんだろうか。
この村じゅうに響き渡るディスコミュージックに。
こうして2013年最後の夜は更けていったのでした。
これはこれでおもしろかったけど。